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国際学部 国際学科

受験生のあなたへ (9):“你好”(ニーハオ)≠「こんにちは」

2016年11月7日 国際学部 国際学科

国際学部サイトのお知らせコーナーでは、大学での学びをイメージしていただくために、「受験生のあなたへ」と題する教員のメッセージを随時掲載します。

“你好”(ニーハオ)≠「こんにちは」

紅粉 芳惠

中国語を習ったことがない人でも“你好 nǐ hǎo ニーハオ”(こんにちは)、“谢谢 xièxie シィエシィエ”(ありがとう、シェイシェイと発音してはいけません!)、“再见 zàijiàn ツァイチエン”(さようなら)は聞いたことがあるのではないでしょうか。今回は“你好”(ニーハオ)についてちょっとお話します。

“你好”の“你”は「あなた」という2人称、“好”は形容詞で「良い、健康である、仲がいい」といった意味があります。“你好”がいつ頃生まれたかを調べてみると、“你好”の丁寧な言い方である“您好”(ニンハオ/“您”は“你”の尊称)が中国語テキストに初登場したのは、C. Imbault-Huartが1888年に出版した『京話指南』(Cours Eclectique Graduel et?Pratique de Langue Chinoise Parlee. 4 Vols.)のvol.2であり、日本の中国語テキストでの初出は、文楨の『北京官話北京遊歴記 初篇』(1914年、文求堂)です(引用:鱒澤彰夫、“你好”考、『中國文學研究』29、早稲田大學中國文學會、2003年)。

“你好”(ニーハオ)の日本語訳は「こんにちは」というのが定番になっていますが、実は一日中どの時間帯でも使えるあいさつ言葉なのです。また初対面の人同士が互いに“你好!”、“你好!”と言うと「初めまして」の意味にもなります。最近ではレストランやお店で客が店員に呼びかける時やその逆で店員が客に呼びかける時に“你好”が使われるようになりました。日本語の「すみません」と同じような使い方と言えるでしょう。

毎年12月になると新語?流行語大賞が発表されますが、その年限りで消えていく言葉もあれば、この“你好”のようにさらに新しい意味を追加して、使われ続ける言葉もあります。まさに言葉は生き物、だから言葉の勉強は興味が尽きません。

「受験生のあなたへ」バックナンバー

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(7) 夏期海外研修?その2~アメリカ~:アメリカ?シアトルでの英語研修体験(金﨑茂樹)
(6) 夏期海外研修?その1~韓国~:あなたを変える?韓国での研修体験(藤永壮)
(5) 日本を世界へ発信する「日本語コース」(春口淳一)
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(2) 国際学部は、初年次教育にも真剣に取り組みます!(中山英治)
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