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経済学部 キャリア教育関連科目「キャリア講座C」

  • あと?税理士事務所
    代表税理士
    金園 英也 様

講演日:2024年6月12日

インタビュー

現在の仕事に就きたいと思った理由、きっかけは何でしょうか

伯父の勧めで税理士について知ったのですが、その時はまだ税理士の仕事内容をよく分かっていませんでした。
その後、将来のキャリアを考えるようになり、社会的に重要な職業であること、収入面、自分自身勉強が嫌いではないこと、人とのコミュニケーションが苦手ではないことなどから、まずは目指してみようと思ったことがきっかけです。
本格的に目指してからかなりの難関資格であると実感し、17年かけて税理士資格を取得した際は号泣しました。

仕事の魅力、やりがい、心掛けていることを教えてください

日々悩み奮闘されている経営者の方をサポートし、失敗を共に悔しがり、成功を共に喜び合える、この上なくやりがいのある仕事だと感じています。自分自身の努力で提案力?対応力を磨き、それによってクライアント様の経営状況が改善されることで、信頼されるパートナーのような存在になることを目指しています。また、数字や結果の報告のみにとどまらず、将来への視点を持って、少しでもアドバイスできることがないかを考えるように心がけています。
その想いを忘れないために、「あど税理士事務所」という事務所名にしました。

難しいと感じることは何でしょうか
また、それをどのように解決していますか

税金の申告や数字の確認作業がそもそも複雑で難解であるため頭を非常に使います。それに加えてクライアント様の状況に応じたオーダーメイドサービスを提供するということは、型にはまらない柔軟な思考が求められ、ある程度の融通を利かせることも必要です。常に細心の注意を払ってサービスや対応方針を設計するため、単純作業ではない分、常に気を抜けないところが難しい点だと思います。
当事務所では複数のスタッフで分業して仕事を進めるため、できる限り簡単なマニュアルやリストを作成しています。また、データベースを活用して業務管理を行うことで、顧客によって千差万別のサービスも、ある程度標準的にこなせるよう工夫しています。

この業界を目指す学生や、就職活動を控える学生(業界問わず)へのアドバイスをお願いします

税理士業は、将来なくなってしまう仕事ベスト3にランキングしてしまうほど、AIに取って代わられると懸念されています。確かに記帳や申告業務についてはAIの方が効率的で、正確でかつ安価にこなされてしまうかもしれません。しかし、クライアントである経営者の方のお考えや感情に寄り添い、生身の人間でしか対応できない部分のサービスについては必ず残り続けると考えています。その一つが間違いなく「経営アドバイス」の領域です。中小企業の社長の70%が「まずは税理士に相談する」という圧倒的優位性を活かして、ぜひ次世代の税理士業界を共に創りましょう!

今回の講演で学生の皆さんに一番伝えたかったことは何でしょうか

税理士業はサービス業であり、無形のサービスを提供する仕事ですから、①顧客にメリットを享受できるか ②顧客がサービスに対してどのように感じるか? の2つが非常に重要だと考えています。経営者の方の役に立ちたいという志があり、クラウド?AIを使いこなしたいとお考えの学生さんは、ぜひ税理士をはじめとした士業の業界を目指していただきたいです!顧客の役に立てることはもちろん、国民全員の義務である「納税」をサポートすることで国の役にも立てるという、本当に素晴らしい職業です!