講演日：2024年7月10日

インタビュー

現在の仕事に就きたいと思った理由、きっかけは何でしょうか

勤務薬剤師として十数年勤めましたが、一人の患者さんの要望をかなえようとしたところ、本部の承認を得るまでに時間がかかり、患者さんの容体が変わってしまったという経験がありました。患者さんの状況に合わせ、早く決断をして実行に移すことができるのは経営者しかいないと強く思うようになっため、チャンスが来た時に独立いたしました。

仕事の魅力、やりがい、心掛けていることを教えてください

向かい合っているのは”人”であり、置かれている環境はそれぞれです。その人その人に合った最善は何なのかを問い続けています。患者さんが安心して生活が送れることを常に考えたいと思いますし、”ありがとう”の一言で本当に救われます。

難しいと感じることは何でしょうか
また、それをどのように解決していますか

経営者が思うことや願うことに対して、スタッフ全員が同じ方向を向いてくれていることがベストですが、個々の店舗に分かれて働くため、なかなかその信念を浸透しにくく、ひとつ誤ると別の方向に進んでしまいます。スローガンを常に胸に抱きながら、忙しい業務を遂行することが大切だと考えています。

この業界を目指す学生や、就職活動を控える学生（業界問わず）へのアドバイスをお願いします

超高齢超少子社会の中で、薬局が担う仕事は多くあります。国民皆保険の中で最大限力を出せる業界だと思います。薬剤師は薬局に必須ではありますが、それを支え、動かしていくのは経営や経済の知識です。大きな市場であると思いますので、ぜひ力を発揮して会社に新しい風を吹かせてほしいと思います。

今回の講演で学生の皆さんに一番伝えたかったことは何でしょうか

6万を超える薬局が存在していますが、国が求めている薬局は数ではなく”質”です。薬局の質を上げ、真に求められている仕事を追求するには、多方面の知識?行動力が必要です。薬局は薬剤師のみの仕事だと思わず、色々な方面で活躍できることを知っていただきたいです。